“やば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤバ
語句割合
野坡31.3%
矢場31.3%
6.3%
危険6.3%
矢羽6.3%
矢走6.3%
野婆6.3%
野馬6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其角きかく風雪らんせつ去来きよらい丈草ぢやうさう野坡やば杉風さんぷう北枝ほくし凡兆ぼんてう支考しかう……」
浅草あさくさ公園の矢場やば銘酒屋めいしゅやのたぐひ近頃に至りて大方取払はれしよし聞きつたへてたれなりしか好事こうずの人の仔細らしく言ひけるは
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
あっしあ、この方とは、少し渡世が違うんで——御大家に伺って、こんなものを頂く気なら、何も好んで、夜、夜中、塀を乗り越えたり、戸を外したりして、やばい仕事はしてはいません。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
この頃、長崎の役人の調べが急に八釜やかましくなって、仕事が危険やばくなりましたのに、この風で船が出なくなって、皆青くなっているところです。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わたしの弓で、わたしの矢羽やば
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
たとえば矢走やばせの帰帆を意味するのだろう、僅に白い大きな円い月とまばらにとぶ雁で夕景を偲ばせる湖面に、そばだつ山は、なだらかな、浮世絵風の山である。
一九二三年夏 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いや、大いに意見があると云う程でも無いんですが、近頃僕が取調べた所では、概略ずこんな訳なんです。日本ばかりでなく、支那にも昔から山鬼さんき又は野婆やばなどと云う怪物の名が伝えられています。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼はもと十三の時アメリカへ往って乗馬を習い、放牧した野馬やばを乗りこなすのを職業としていた。片手に縄を持ち馬を走らして往って野馬を見るとその縄を投げた。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)