“凡兆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼんちょう61.5%
ぼんてう38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この点では其角に負けている。その上去来の外に京の俳人というのも、凡兆ぼんちょうを除けば外に一人もないです。その代り近江おうみには沢山の俳人が出ました。
俳句上の京と江戸 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
今日の客観描写といい花鳥諷詠というものもまた元禄時代にさかのぼり、こと凡兆ぼんちょうに遡る。また芭蕉に遡り、蕪村に遡る。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
猿簔さるみのを読む。芭蕉ばせを去来きよらい凡兆ぼんてうとの連句の中には、波瀾老成の所多し。就中なかんづくこんな所は、なんとも云へぬ心もちにさせる。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
其角きかく風雪らんせつ去来きよらい丈草ぢやうさう野坡やば杉風さんぷう北枝ほくし凡兆ぼんてう支考しかう……」