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凡兆
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ぼんてう
ふりがな文庫
“
凡兆
(
ぼんてう
)” の例文
又
猿簔
(
さるみの
)
を読む。
芭蕉
(
ばせを
)
と
去来
(
きよらい
)
と
凡兆
(
ぼんてう
)
との連句の中には、波瀾老成の所多し。
就中
(
なかんづく
)
こんな所は、
何
(
なん
)
とも云へぬ心もちにさせる。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
其角
(
きかく
)
、
風雪
(
らんせつ
)
、
去来
(
きよらい
)
、
丈草
(
ぢやうさう
)
、
野坡
(
やば
)
、
杉風
(
さんぷう
)
、
北枝
(
ほくし
)
、
凡兆
(
ぼんてう
)
、
支考
(
しかう
)
……」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
これは
凡兆
(
ぼんてう
)
の付け方、
未
(
いまだ
)
しきやうなり。されどこの芭蕉の句は、なかなか世間
並
(
なみ
)
の才人が
筋斗
(
きんと
)
百回した所が、付けられさうもないには違ひなし。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
加ふるに
凡兆
(
ぼんてう
)
の予等の為に
夙
(
つと
)
に
津頭
(
しんとう
)
を教ふるものあり。予の渡江に急ならんとする、何ぞ少年の
客気
(
かくき
)
のみならんや。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、僕等の祖先の書いた詩文——たとへば
凡兆
(
ぼんてう
)
の「木の股のあでやかなりし柳かな」に対するほど、一字一音の末に到るまで
舌舐
(
したな
)
めずりをすることは出来ないのである。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「翁
凡兆
(
ぼんてう
)
に告て曰、一世のうち秀逸
三五
(
さんご
)
あらん人は作者、十句に及ぶ人は名人なり。」
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
凡
常用漢字
中学
部首:⼏
3画
兆
常用漢字
小4
部首:⼉
6画
“凡”で始まる語句
凡
凡庸
凡夫
凡下
凡人
凡事
凡者
凡慮
凡俗
凡情