“筋斗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんどり38.1%
とんぼ28.6%
きんと19.0%
とんぼがえり9.5%
とんぼがえし4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不意に翼を折った飛行機のようにキリキリと二つ三つ筋斗もんどりうって、バサリと落ちて雪に撞き当ったまま、再び飛ぶ勢もなく其儘にたおれてしまうものらしい。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
如才ない富公は お嬢さん お嬢さん と機嫌をとつて、さかだちをしたり、筋斗とんぼがいりをしたり、いろんな芸当をやつてみせる。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
これは凡兆ぼんてうの付け方、いまだしきやうなり。されどこの芭蕉の句は、なかなか世間なみの才人が筋斗きんと百回した所が、付けられさうもないには違ひなし。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
寝台の上に筋斗とんぼがえりをした。それからテーブルに駆けつけ、ペンを取って、すぐに返事を書こうとした。一分も待っておれなかった。しかし彼は書き慣れていなかった。
お辞儀をすべき場合に筋斗とんぼがえしなどを打つというわけで、どうも気もそぞろな様子なんである。