『ノンシャラン道中記（ノンシャランどうちゅうき）：08 燕尾服の自殺　――ブルゴオニュの葡萄祭り――（08 えんびふくのじさつ　――ブルゴオニュのぶどうまつり――）』

一、因果は廻る小屋馬車の車輪。さわやかな初秋の風が吹きまわるある午後のこと、雛壇のように作られた、ソオヌ谷の、目もはるかな見事な葡萄畑の下を、通常、「無宿衆」と呼ばれる渡り見世物師の古びた小屋馬車が、やせた二匹の馬にひかれてのろのろと埃りを …

著者	久生十蘭
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「新青年」1934（昭和9）年8月号
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約14分（500文字/分）
朗読目安時間	約22分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

調（あわ） 切（さい） 筋斗（とんぼがえし） 夕（せき） 屍（なきがら） 喇叭（ラッパ） 妙齢（としのころ） 石鹸（シャボン） 瓦（グラム） 承（うけたまわ） 惣菜（かず） 廻（めぐ） 巴里（パリー） 喫（す） 開場（いれこみ） 鶏（にわとり） 骨牌（カルタ） 饗応（もてなし） 莟（つぼみ） 提灯（ちょうちん） 稀代（きだい） 絖（ぬめ） 繃帯（ほうたい） 腹（なか） 駄々（だだ） 芯（しん） 身体（からだ） 蚤（のみ） 顛末（てんまつ） 雛壇（ひなだん） 認（したた） 鎧扉（よろいど） 軽業（かるわざ） 地杭（ぢくい） 仇（あだ） 俤（おもかげ） 内儀（かみ） 叱責（しっせき） 呻吟（しんぎん） 呼吸（いき） 唾（つば） 嚔（くさめ） 嚥下（えんか） 生臭（なまぐさ） 宿世（すくせ） 山車（だし） 戸外（そと） 房（ふさ） 扉（ドア） 交際（つきあ） 昨日（きのう） 毬（まり） 泥鰌（どじょう）

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