“鶏”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
とり50.2%
にわとり29.2%
どり7.6%
にはとり2.9%
かけ2.5%
かしわ1.0%
とつと1.0%
かけろ0.6%
トリ0.6%
かしは0.6%
くだかけ0.6%
けい0.6%
かひ0.3%
カケ0.3%
こけこ0.3%
ひよ0.3%
ケイ0.3%
チキン0.3%
チー0.3%
ニハトリ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は又優良なとりの卵を孵化かへして、小作人たちの飼つてゐる古い、よぼ/\の、性質たちのよくないとりとたゞで取替へてやることを申出た。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
そしてにわとりだけには、ほしのものをいうことがよくわかりました。また、にわとりいていろいろなことをはなすのも、ほしにはよくわかりました。
ものぐさなきつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
マリーナ ぶちのめんどりが、ひよっ子を連れて、どこかへ行ってしまったんですよ。……からすにさらわれなけりゃいいが……(退場)
それからといふもの、お月様つきさまおこつてれると、にはとりえぬやうにしてしまひました。それで「とりめ」になりました。
あなあはれの柳、あなあはれかかりの小舟、寂しとも寂しとも見れ。折からや苫をはね出て、舟縁ふなべりの霜にそびえて、この朝のあか鶏冠とさかの雄のかけが、早やかうかうと啼きけるかも。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
………何? 行つたとは限らん?………阿呆らしい! 人の家の台所借つて、かしわの肉いたりして、リヽーのとこやなかつたら、何所どこへ持つて行きまんね。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
鳥屋とつとやの とつと
蛍の灯台 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
蓬伸びかけろ群れたり隧道とんねるの断れ目の岨の光の崩れ 以下二首坂本の宿
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あさりありくトリも 塒にかへりきぬ。夕食ユフゲのつまをりに かゝらむ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さすがに哀れとや思いけん、往きて寝て、夜深く出でにければ、女「夜も明けばきつにはめけんくだかけの、まだきに鳴きてせなをやりつる」
モー一つは支那風のシャウけいと申してももの肉を大切おおぎれのまま胡麻の油で炒ってそれへ酒と醤油を
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
さよばひにが来ればたなぐもり雪は降り来ぬ、さぐもり雨は降り来ぬ、つ鳥、きぎすはとよむ、家つ鳥、かひも鳴く。
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
隠国コモリクの泊瀬国に、さヨバひにが来れば、たな曇り雪はふり来ぬ。さ曇り雨はふり来ぬ。つ鳥キヾシはとよみ、家つ鳥カケも鳴き、さ夜は明け此夜は明けぬ。入りて朝寝む。此戸開かせ(万葉巻十三)
鶏鳴と神楽と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こけこいてもまだらぬ。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
仲間なかま家鴨あひるからはかれ、ひよからははねでぶたれ、裏庭うらにわ鳥達とりたち食物たべものってむすめからはあしられるのです。
一、一犬一ケイタリト盗ム者ハ斬
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耳慣れぬユーゴの流行唄はやりうたの二つ三つを聞かせてくれたり、それが終るとまた三人で食卓を囲んで、湯気の出るスープやチキンのソテーや、新鮮なアスパラガスやセロリーのサラダなぞ……。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
それから美しいチーたちの群がっている彼女らの巣窟へと連れて行ってくれるのでした。
象牙の牌 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
藁ぶきに ニハトリさけぶ賤がカド。一もと柳 昼しづかなり○
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)