“雄鶏”のいろいろな読み方と例文
旧字:雄鷄
読み方割合
おんどり80.5%
をんどり9.8%
おす2.4%
とり2.4%
をす2.4%
をどり2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな時には彼女は自分の身を、鶏小屋に雄鶏おんどりがいないとやはり夜っぴて眠らずに心配しつづける雌鶏めんどりにひきくらべてみるのだった。
可愛い女 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ある学者の報告によると、その男の飼つてゐた一羽の孔雀くじやくは、どうかすると鶏小舎とりごやのなかへ忍び込んで、おめかしやの雄鶏をんどりあとをせつせと追ひ廻したさうだ。
主人の小山不思議そうに「受精しない玉子とはどういうわけだ」中川「雄鶏おすと交尾しないで雌鶏めすばかりで産んだのさ」主人
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
コンドゥラート神父の梵妻おだいこくのうちへ豚の姿で飛び込んで雄鶏とりの鳴き声をあげておいて、神父の帽子を頭にかぶりざま、もと来た方へ駈け去つただのと……。
孔雀はその前の年に雌に死別れた男鰥をとこやもめだつたのに、雌鶏めんどりには一向見向きもしないで、鳥冠とさかあか雄鶏をすばかりをつけ廻してゐた。
雄鶏をどりしき白妙しろたへ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)