“惜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おし37.0%
32.2%
をし14.2%
12.8%
あた0.6%
あたら0.6%
いだま0.3%
おしい0.3%
おしむ0.3%
おしゅ0.3%
(他:5)1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“惜”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸30.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)7.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
斯くして持ち込まれた水は、細君さいくん女中じょちゅうによって金漿きんしょう玉露ぎょくろおしみ/\使われる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「心なき身にも哀れは知られけり」などいふ露骨的の歌が世にもてはやされて、この歌などはかへつて知る人少きも口おしく候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
二郎じろうは、それをくと、なんだかしいようなのうちにも、ひとつのさびしさをかんじたのであります。
遠くで鳴る雷 (新字新仮名) / 小川未明(著)
って、名残なごりしそうにかえっていきました。金太郎きんたろうはおかあさんのまえをついて、
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「オヽ、飛んだことを、何の長二や、寂しいことがあるものか、多勢寄つて来るので、夜も寝るのがをしい程にぎやかだ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
小田をだ彼方此方あちこちきぬたぬののなごりををしんで徜徉さまよさまに、たゝまれもせず
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌朝よくてうたもとわかつて、雪中せつちう山越やまごしにかゝるのを、名残なごりしく見送みおくると
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あかねさすらせれどぬばたまのわたつきかくらくしも 〔巻二・一六九〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
また今更いまさらかんがえれば旅行りょこうりて、無惨々々むざむざあたら千えんつかてたのはいかにも残念ざんねん
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
また今更いまさらかんがへれば旅行りよかうりて、無慘々々むざ/\あたら千ゑんつかてたのは奈何いかにも殘念ざんねん
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
沼名河ぬながはの底なる玉、求めて得し玉かも、ひりひて得し玉かも、あたらしき君が
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
歌は句々緊張し、むしろ悲痛の声ということの出来る程であり、長歌には、「聞く人のかがみにせむを、あたらしき清きその名ぞ、おほろかに心思ひて、虚言むなことおやの名つな、大伴のうぢと名にへる、健男ますらをとも」というような句がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
おど! この木、いだましいな。熊苺の木だで……」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
叔父は園田孫兵衛そのだまごべえと言いて、文三の亡父の為めには実弟に当る男、慈悲深く、あわれッぽく、しかも律義りちぎ真当まっとうの気質ゆえ人のけも宜いが、おしいかなと気が弱すぎる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一人は年齢ねんぱい二十二三の男、顔色は蒼味あおみ七分に土気三分、どうもよろしくないが、ひいでまゆ儼然きっとした眼付で、ズーと押徹おしとおった鼻筋、ただおしいかな口元がと尋常でないばかり。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あたえめぐむべき事あらばたからおしむべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
如何に貰いたての恋女房じゃとて、朝の別れがおしゅうて出仕に遅れ、それで御番士の役が勤まると思わるるかッ? のみならず、夕御番は両三度ならず欠勤、それも、一夜なりとも新妻にいづまと離れともないと言わるるのじゃろう——いやはや、金に眼がくれて町人の娘を貰い、それで得々とくとくたる仁だけあって、物の考えが無骨者ぶこつもののわれわれとは天から違い申す。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その中でも吾輩の「脳髄論」の内容は、ここに挟んだ切抜きの通り、既に新聞に破抜ぱぬかれているので、これ以上の内容がある訳でもないから、くやしい事はちっともない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
寢床ねとこにはひつても盤面ばんめん腦裡のうりうかんで來て口しさにねむれぬおもひのする事しばしばだが
ぼく先づ出ぢんに及んで何と四せうはい、すつかり得になつてゐると、つい二三日前には口しさのはらやさんずとむかうから來せんに及んで何と三はいせう、物の見事に復讐ふくしうされてしまつた。
あやしくもにはか名残なごりをしまれて、今は得もはなたじと心牽こころひかるるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……地をアタラしとこそ、我が汝兄ナセの命かくしつれとり直せども、猶其悪態不止而ナホソノアシキワザヤマズシテ転。(神代記)
言語の用語例の推移 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
オノ」の方は「お」類の万葉仮名を使い、「ヲシ」の方は「を」類の万葉仮名を使うという風に、語によってはっきりきまっているということを契沖が見つけたのであります。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)