“あた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アタ
語句割合
24.1%
21.3%
8.6%
6.9%
6.4%
5.3%
4.2%
3.3%
2.8%
1.9%
1.5%
1.3%
1.0%
0.9%
中毒0.8%
0.6%
0.5%
0.5%
0.4%
0.4%
0.4%
的中0.4%
0.3%
命中0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
適中0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
衝突0.2%
0.2%
阿多0.2%
0.1%
0.1%
四辺0.1%
0.1%
0.1%
中害0.1%
交渉0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
四囲0.1%
四圍0.1%
0.1%
対向0.1%
0.1%
当選0.1%
0.1%
怨敵0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
阿太0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
選に入ることあたはざりしが編輯諸子の認むる所となり単行本として出版せらるるの光栄を得たるなり。原稿料この時七十五円なりき。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ヒはヒノキで従来から通常檜の字がててあるがこれはあたっていなく、檜はイブキビャクシン(略してイブキという)の漢名である。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
しかもけっして既成きせいつかれた宗教しゅうきょうや、道徳どうとく残滓ざんしを、色あせた仮面かめんによって純真じゅんしん心意しんい所有者しょゆうしゃたちにあざむあたえんとするものではない。
左門に追われて逃げた十数人の五郎蔵の乾児たちは、紙帳の角から少し離れたあたりで一団となり、左門を迎え撃つ姿勢をととのえた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これはつまり土地とち御守護ごしゅごあたらるる神様かみさまでございまして、その御本体ごほんたい最初はじめからどおしの自然霊しぜんれい……つまり竜神様りゅうじんさまでございます。
これおも東西線とうざいせん南北線なんぼくせんとに竝列へいれつしてゐるが、中央ちゆうおう交叉點こうさてんあた場所ばしよ現在げんざい活火口かつかこうたる中岳なかだけたか千六百四十米せんろつぴやくしじゆうめーとる)がある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
逆手さかてもちまゝうしなひてたふたりしかば是は何事なにごとならんと氣付きつけあたへて樣子やうすきく敵討かたきうちなりと申ゆゑ半左衞門はんざゑもんおほいに驚き早々さう/\町役人ちやうやくにん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
豪傑知事安場保和やすばやすかずから福岡市の対岸にあたる向い浜(今の西戸崎とざき附近)の松原の官林を貰って薪を作り、福岡地方に売却し始めた。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
其日そのひ二人ふたりしてまち買物かひものやうとふので、御米およね不斷着ふだんぎへて、あつところをわざ/\あたらしい白足袋しろたびまで穿いたものとれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お偉がたにしてみればそれが頭痛の種でしてね、ですからお顔のあたり方、おぐしの作り方が、それはそれは大事な役目だったわけです。
その状あたかも仏教累世の仇敵たる史学が一朝その方向を転じて我が味方となりたるが如く感ぜられ、仏教家なるものすこぶる得意の色を現はし
仏教史家に一言す (新字旧仮名) / 津田左右吉小竹主(著)
突然私の顔の右側に、あたってきたものがありました。すると、その部分に焮衝きんしょうが起って、かっと燃え上ったように熱っぽく感じました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
忍ヶ岡と太郎稲荷の森の梢には朝陽あさひが際立ツてあたツてる。入谷は尚ほ半分靄に包まれ、吉原田甫は一面の霜である。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
貴様きさまの言うごとくみずから天下を料理する考えを真面目まじめに有するなら、長州家老ちょうしゅうかろう適否てきひのごとき歯牙しがにかくるにあたいなきものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
行動的の中毒あたり方はいろいろあろうが、食後三十分間後、すぐに死斑ジアノーゼを顔に生じるような怖れなどは、絶無だと僕は信じるほうの組だ。
河豚 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右の果実はその恰好があたかも三味線のばちに似ている所から、この草をバチグサともペンペングサとも称する。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
木戸を入ると地べたを掘り炉を拵へて一行幹部の年寄達が廻りあたつてる。大錦君は検査役入間川の側へ割り込むや早速鹿爪らしい議論を始めた。
相撲の稽古 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
かれ其時そのとき服裝なりにも、動作どうさにも、思想しさうにも、こと/″\當世たうせいらしい才人さいじん面影おもかげみなぎらして、たかくび世間せけんもたげつゝ、かうとおもあたりを濶歩くわつぽした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かり着替きかへぬれ着類きるゐ竿さをに掛け再び圍爐裡ゐろりはたへ來りてあたれば二日二夜のくるしみに心身しんしんともつかれし上今十分に食事しよくじを成して火にあたゝまりし事なれば自然しぜん眠氣ねふけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
只富貴をもて論ぜば、信玄しんげんがごとく智謀はかりごとももが百あたらずといふ事なくて、一三九一生の威を三国にふるふのみ。しかも名将の聞えは世こぞりてしやうずる所なり。
「お寒う御座います。どうぞおあたり下さいませ。」母子おやこは靜かに水のたれる音を耳にしながら火鉢によつた。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
ただ「これはこうだナ」とか「それはそうだナ」とか感じた事が百発百中図星ずぼし的中あたっている事で、新聞記者が朝眼を覚ますと同時に「今日は何か事件の起りそうな日だな」と思ったり
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
御釜の音なかりしは、祝部等はふりたちが身の清からぬにぞあらめ。既に聘礼しるしを納めしうへ、かの四三赤縄せきじようつなぎては、あたある家、ことなるくになりともふべからずと聞くものを。
命中あたつたが最期殻の刺毛とげ人間ひとの五六人は殺せるし、命中あたらなかつた所で、うまはじけさへすれば激しい臭味でもつて一大隊位の兵士を窒息させるのは朝飯前だといふのだ。
縁側に出て庭の木犀もくせいあたる日を眺めていると、植木屋の裏の畠の方から寂しい蛙の鳴声が夢のように聞えて来る。祗園の祭も近づいた、と私は思った。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
差付けらるるを推除おしのくるはずみに、コップはもろくも蒲田の手をすべれば、莨盆たばこぼん火入ひいれあたりて発矢はつしと割れたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
渠はますます狂いて再びわめかんとしたりしかば、白糸はあたるを幸いめったりにして、弱るところを乳の下深く突き込みぬ。これ実に最後の一撃なりけるなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我が国は天照すおほん神の開闢はつぐにしろしめししより、日嗣ひつぎ大王きみゆる事なきを、かく口さかしきをしへを伝へなば、末の世に八二神孫しんそんを奪うてつみなしといふあたも出づべしと
必ずしもそれほど下品な料簡りょうけんから出るとは限らないという推断もついて見ると、いったん硬直こうちょくになった筋肉の底に、またあたたかい血がかよい始めて、徳義に逆らう吐気むかつきなしに
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして、朝のあたらしい、光りに対する歓喜の為めに、無意識に床のなかゝら、つやゝかなゆたかな片腕をさしのべて、枕際の窓のカーテンを引きあげようとした。
咲いてゆく花 (新字新仮名) / 素木しづ(著)
安政四年になって銀鎖ぎんぐさり煙草入たばこいれ流行はやった。香以は丸利にあつらえて数十箇を作らせ、取巻一同に与えた。古渡唐桟こわたりとうざんの羽織をそろい為立したてさせて、一同にあたえたのもこの頃である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
弁護人としては被告の弁護権を擁護するの重責があるとともに、又司法権が如何に正当に行用されるかを監視せねばならぬ。田村榛沢以下数名の弁護士は今まさに其任にあたつた。
畜生道 (新字旧仮名) / 平出修(著)
が老人は正体もない。病人は狭窄衣をぬいで、寝台を抜けだした。彼はもう自由の身だった。彼は扉にあたってみた。内側からじょうがおりている。かぎは恐らく看視人のポケットにあるのだろう。
やはりあの狸穴まみあなの先生が云った事は適中あたっていたので、母は何か人に、つけ狙われるような憶えがありましたために、自分達の居所をできるだけ隠そうとして
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
燕王手をって笑って、李九江りきゅうこう膏梁こうりょう豎子じゅしのみ、未だかつて兵に習い陣を見ず、すなわあたうるに五十万の衆を以てす、これ自らこれあなにするなり、と云えるもの、酷語といえども当らずんばあらず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いまの無礼の雑言ぞうごんだけでも充分に、免職、入牢にゅうろうの罪にあたいします。けがらわしい下賤げせんの臆測は、わしの最も憎むところのものだ。ポローニヤス、建設は永く、崩壊は一瞬だね。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
また今更いまさらかんがえれば旅行りょこうりて、無惨々々むざむざあたら千えんつかてたのはいかにも残念ざんねん酒店さかやには麦酒ビールはらいが三十二えんとどこおる、家賃やちんとてもそのとおり、ダリュシカはひそか古服ふるふくやら、書物しょもつなどをっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あた川の浜に一匹の仔山羊あり
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
遥か南々西に位する雄峰乗鞍岳にあたるのには、肩胛けんこういと広き西穂高岳が、うんと突っ張っている、南方霞岳に対しては、南穂高の鋭峰、東北、常念岳や蝶ヶ岳をむかうには、屏風岩の連峰、北方の勁敵けいてき
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)
一、拘留又ハ科料ニあたル事件ハ金三十円トス
はじめ日向ひうがの國においでになつた時に、阿多あた小椅おばしの君の妹のアヒラ姫という方と結婚して、タギシミミの命・キスミミの命とお二方の御子がありました。
「御前にさえ、そのくらい似合うなら、あたしにだっておかしい事あないだろうじゃないか」「きっとよく御似合い遊ばします」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
染め出したのでございます。あたしには地味過ぎていやだから御前に上げようとおっしゃった、あれでございます
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただただ九〇ふるあたをわすれ給うて、浄土じやうどにかへらせ給はんこそ、ねがはまほしき叡慮みこころなれと、はばかることなくまをしける。
戸を静かに明くれば、物のさわがしき音もなくて、此の二人ぞむかひゐたる。富子、豊雄にむかひて、君三五三何のあたに我をとらへんとて人をかたらひ給ふ。
櫓は、一杯の明るい日射しを受けて、ぽかぽかと暖かく、四辺あたりには、他に人影が見えなかった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
けれども、誰か座員が、四辺あたりを、よく注意して見たならば、この稽古場の隅の、薄暗いところから、隠れるようにして、この様子を見詰めている葉子に、気がついたろう。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
五「それは余りお固いお洒落でげすな、わたくしが洒落ましょう、斯ういうのは何うでございます、大黒様が巨燵こたつあたってるのでございます、大黒あったかいと」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから乱暴勝らんぼうかつてえ野郎が焚火たきびあたって、金太きんたという奴を殴るはずみにぽっぽと燃えてる燼木杭やけぼっくいを殴ったからたまらねえ、其の火が飛んで金太の腹掛の間へへいって、苦しがって転がりやアがったが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
跋文ばつぶんを読むに、この書は二世瑞仙晋ずいせんしんの子直温ちょくおんあざな子徳しとくが、慶応元年九月六日に、初代瑞仙独美の五十年忌辰きしんあたって、あらたに歴代の位牌いはいを作り、あわせてこれを纂記さんきして、嶺松寺に納めたもので
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
先生せんせい河豚ふぐ中害あたつて、いたことはないんださうです。」
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
江戸根津権現のうら曙の里の剣道指南小野塚鉄斎方に秘蔵されていると知られたから、江戸の留守居役をとおして金銀に糸目をつけずに交渉あたらせてみたが、もとより伝家の重宝
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
茲に於てか何時か何処かですべての人が皆神の救を見ることの出来る機会があたえられざるを得ないのである
物の弊あるは物のせいなり。聖人といえどもあらかじめこれがそなえをなすあたわざるなり。羅瑪ローマくにを復するや教門の力により、その敗るるやまた教門によれり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
倫理の矢にあたつてちる倫理の小禽ことり。風景の上に忍耐されるそのフラット・スピン!
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
これ昔天孫降下ましましし時、衢神ちまたのかみ猿田彦大神長さ七あたの高鼻をひこつかせてあま八達之衢やちまたに立ち、八十万やそよろずの神皆目勝まかって相問を得ず。
葉子は、ふと気がついたように、四囲あたりを見廻してみると鼻血を出した為か、もう黒吉の姿はなく、他の少年座員達が何か密々ひそひそと囁き合いながら、銘々に稽古を始めるところだった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
四圍あたりは、靜かだつた。ランプが、時々明るくなつたり、何處かへ吸ひこまれるやうに、暗くなつたりした。裏口の側にある馬小屋の馬さへ、しつぽの音も、蹄で床をたゝく音もさせなかつた。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
えみしらがあたせむ舟を拂ひすて大海原おほうなばらにいぶきすててむ (同)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
それを武器として大詐欺師に対向あたり、大詐欺師をして屈伏せしめ、白金プラチナ三十枚を詐欺師の手から、巻き上げようとしたのであった。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日蓮聖人の消息文せうそくぶんの中から、尼御前あまごぜたちにあたへられた書簡を拾つてゆくと、安産の護符ごふをおくられたり、生れた子に命名したりしてゐて、哲人日蓮、大詩人日蓮の風貌躍如として
「之でも懸賞小説の方ぢやア亀之屋万年と云つて鑑定証きはめふだの付いた新進作家だ。今度当選あたつたら君が一夜の愉快費位は寄附する。」
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
あたあどうでもええようにすんがええや
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
きのふまで君をしたひしも、けふはたちま怨敵あたとなりて、本意ほいをもげたまはで、いにしへより八九あとなきつみを得給ひて、かかるひなの国の土とならせ給ふなり。
たれか主の心を知りし、孰か彼と共に議することを為せしや、孰かまずかれにあたえてそのむくいうけんや、そは万物よろずのものは彼よりいで、かれにり、かれに帰ればなり、願くは世々ほまれ神にあれ、アーメン。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
『あゝ日があたつて来た、』と音作は喜んで、『先刻さつき迄は雪模様でしたが、こりや好い塩梅あんばいだ。』斯う言ひ乍ら、弟と一緒に年貢の準備したくを始めた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
音なればこれも普通の客観的の者ならざるはいふまでもなし。いにしえの歌よみはもとより咎むるにもあたらず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
三毛子は嬉しそうに「あら御師匠さんが呼んでいらっしゃるから、あたし帰るわ、よくって?」わるいと云ったって仕方がない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぱちぱちとおといさましく、あほひら/\とへて火鉢ひばちふちのやゝあつうなれば、おくさまはのやうなはたらきをでもあそばしたかのやうに、千葉ちばもおあたりとすこおしやりて、今宵こよひけてさむものをと
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まひを列ねてあたはらひ、歌を聞きて仇を伏しき。すなはち夢にさとりて神祇をゐやまひたまひき、所以このゆゑに賢后とまを一〇。烟を望みて黎元を撫でたまひき、今に聖帝と傳ふ一一
牛には牡ばかりでなく牝もあって、その牝にだってその健気な天質はあたえられているでしょう、私は荷牛でいいの。
ほしは大糜にやどり、月は夾鐘にあた、清原の大宮にして、昇りて天位にきたまひき。道は軒后にぎ、徳は周王にえたまへり。乾符をりて六合をべ、天統を得て八荒をねたまひき。
「科学者が外界の現象を取り入れてそれを秩序立てる時に用いる一種の型は畢竟するに哲学的な思索の種々な型のいずれかにあたらないものはない」
真葛原まくずはらなびく秋風あきかぜ吹くごとに阿太あた大野おほぬはぎはなる 〔巻十・二〇九六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)