四圍あた)” の例文
新字:四囲
四圍あたりは、靜かだつた。ランプが、時々明るくなつたり、何處かへ吸ひこまれるやうに、暗くなつたりした。裏口の側にある馬小屋の馬さへ、しつぽの音も、蹄で床をたゝく音もさせなかつた。
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)