“四方山”の読み方と例文
読み方割合
よもやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海軍士官のとなりの重役風の人物は、事業で損をしなかった人物の円滑さで、向い側の陸軍軍人に、折々四方山よもやまばなしをしかけた。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ある晩双鶴館そうかくかん女将おかみが話に来て四方山よもやまのうわさのついでに倉地の妻の様子を語ったその言葉は、はっきりと葉子の心に焼きついていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
塩梅あんばい酔心地よいごこちで、四方山よもやまの話をしながら、いなご一ツ飛んじゃ来ない。そう言や一体蚊もらんが、大方その怪物ばけもの餌食えじきにするだろう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)