“四山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しざん66.7%
しせん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
覚一はほっと四山しざんの冷気に顔を撫でられた。すぐ後ろへ、尼も寄りそって来ていたのである。動悸どうきのしずまるのを母子ふたりはひとつに聴きすましていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四山しざんも静か。——ぎよせてくる検使舟のの音のみが耳につく。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心なるものは、沖虚ちゅうきょ妙体、炳煗へいなん霊明、去ることなく来たることなく、三際に冥通みょうつうし、中にあらず外にあらず、十方を洞徹し、滅せず生ぜず、あに四山しせんこれをそこなうべからんや。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)