“漕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
96.3%
こぎ2.3%
こぐ0.6%
こい0.3%
こが0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したが、とうとうここまでぎつけた、自分のこの手で、おまえを介抱してやれるようになったんだ、——十六年、まる十五年以上だ
ひとでなし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
八人の船子ふなこを備えたるはしけただちにこぎ寄せたり。乗客は前後を争いて飛移れり。学生とその友とはややりて出入口にあらわれたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百樹もゝき曰、北越に遊びて牧之老人が家に在し時、老人家僕かぼくめいじて雪をこぐ形状すがたを見せらる、京水かたはらにありて此図をうつせり。穿物はくものは、○かんじきすかりなり。
家々の燈火ともしびは水に映つてきら/\と搖曳ゆらいで居る。櫓の音をゆるやかにきしらせながら大船の傳馬てんまこいで行く男は澄んだ聲で船歌を流す。僕は此時、少年心こどもごゝろにも言ひ知れぬ悲哀かなしみを感じた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
読んで見ると、筆者が日曜日にハドソン河畔を散歩していると、ニューヨーク側から一艘のボートがこちらの河岸へこがれて来たが、それには六人の荒くれ男と一人の若い女が乗っていた。