“こが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コガ
語句割合
65.3%
古河9.5%
木枯8.1%
古雅5.4%
2.3%
久我1.4%
後閑0.9%
子飼0.9%
0.9%
焦心0.9%
滸我0.5%
児飼0.5%
古瓦0.5%
古畫0.5%
古賀0.5%
小書0.5%
小貸0.5%
0.5%
蚕飼0.5%
越賀0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの日、雪子と悦子とが大急ぎで突堤へけ付けると、シュトルツ父子はもうさっきから甲板に出て待ちこがれていたところであった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
致して見ん夫に就て急々きふ/\古河こが相談さうだんなしたきものなれども外の人をつかはしては事のわかるまじければ詮方せんかたなし我古河へ行きて吉右衞門殿に面談めんだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そういった、はは言葉ことば調子ちょうしには、一しゅ安堵あんどがあらわれていました。さきは、って、木枯こがらしのなかあるいてきたおとうと出迎でむかえました。
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
飛付とびつくように此方こっちからドアを開けると、先の日と同じく古雅こがな青磁色の洋装で、幽里子はニッコリ立っているではありませんか。
彼の最もよいと云われるところは我輩から見れば毫釐ごうりの差が天地の距りとなっている、彼が最後まで机竜之助を演りたい演りたいということにこがれて憧れ死にをしたような心中は
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
廉子はじめ後宮の女人にょにんたちもすべて、諸家の“あずめ”となって分散されていたのである。また新朝廷の、久我こがノ右大臣へも事のよしを報じてもどった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、その後伊之助はもう少し金が欲しくなり、残しておいた迷子札を持って、強請ゆすりがましく御当家へ来たのを、後のわざわいを絶つため、後閑こが様が手に掛けた、それとも、石沢様かな
「たぬきか。おとしや、わなでつかまえたり、また、子飼こがいにしてそだてたりするのだ。」
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)
そなたにこがれてはげ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「桔梗様に焦心こがれている者だ!」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(私には限らない、当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)信乃しの滸我こがへ発足する前晩浜路はまじが忍んで来る一節や、荒芽山あらめやま音音おとねの隠れ家に道節どうせつ荘介そうすけが邂逅する一条ひとくだり
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
芳流閣の屋根から信乃と現八とが組打して小舟の中に転がり落ち、はずみに舫綱もやいづなが切れて行徳ぎょうとくへ流れるというについて、滸我こが即ち古賀からは行徳へ流れて来ないという説がある。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
侍でいえば譜代ふだいの家来で、殊に児飼こがいからの恩もあるので、彼はどうしても主人を見捨てることはできない因縁いんねんになっていた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
古甲冑こかっちゅう土偶どぐう木乃伊みいら、弓、矢の根、古い錦襴、銅板、鉄牌てっぱい古瓦こが、化石というような物が、整然と分類されて置かれてあった。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
またワシントンのフリヤー・ガレリーといふ美術館びじゆつかんは、支那しな古畫こがをもつて特色とくしよくとしてゐます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
それから英語の教師に古賀こがとか云う大変顔色のるい男が居た。大概顔のあおい人はせてるもんだがこの男は蒼くふくれている。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
との小書こがきがつけてあった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
師走しわすも押し詰まったころになると、中津川の備前屋びぜんや親仁おやじが十日あまりも馬籠へ来て泊まっていて、町中へ小貸こがしなどした。その金でようやく村のものが年を越したくらいの土地がらであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
読んで見ると、筆者が日曜日にハドソン河畔を散歩していると、ニューヨーク側から一艘のボートがこちらの河岸へこがれて来たが、それには六人の荒くれ男と一人の若い女が乗っていた。
蚕飼こがいのわざの打ちひらけ
県歌 信濃の国 (新字新仮名) / 浅井洌(著)
ずやとも越賀こがまつ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)