“古雅”の読み方と例文
読み方割合
こが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、色褪いろあせた古金襴こきんらんの袋に入っている。糸はつづれ、ひも千断ちぎれているが、古雅こがなにおいと共に、中の笛までが、ゆかしくしのばれる。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛付とびつくように此方こっちからドアを開けると、先の日と同じく古雅こがな青磁色の洋装で、幽里子はニッコリ立っているではありませんか。
余はこんな山里へ来て、こんな婆さんから、こんな古雅こがな言葉で、こんな古雅な話をきこうとは思いがけなかった。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)