“古市”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるいち76.2%
ふるち14.3%
こし4.8%
フルイチ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや左様ではあるまい、間の山節を昔ながらの調子で聞かすものは、古市ふるいち古けれども、今のあのお玉とやらのほかにはないということじゃ。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「これより古市ふるちへ引っ返すには、夜半にかかるし、また途中で再度の難がないとも限らぬ。ともあれ、近くのお師の家までお越しあらぬか」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近き頃、かのポムペイの古市こしと同じく、闇黒のうちより出でゝ人の遺忘を喚びさましたるものは、此祠と穀神祠デメエテルとなり。このほこら荊棘けいきよくとざされ、土石に埋められたること幾百年ぞ。
但、此条の遊部は、野中ノナカ古市フルイチの人の歌垣の類を謂ふこと是なり。