“祠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほこら81.1%
まつ11.6%
やしろ5.8%
0.8%
まつり0.4%
ホコラ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の奥の林の中には、近所の百姓地で荒れ放題になっていたという、稲荷様のほこらを移して、元のままながら小綺麗にまつってあります。
ここは漢家歴代の祖宗をまつってある霊廟である。左右の壁間には、漢の高祖から二十四代にわたる世々の皇帝の肖像が画かれてあった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくし竜宮行りゅうぐうゆきをするまえに、所中しょっちゅうそのおやしろ参拝さんぱいしたのでございますが、それがつまりわたくしりて竜宮行りゅうぐうゆき準備じゅんびだったのでございました。
敬の言にして用いらるれば、燕王けだし志を得ざるのみ。万暦ばんれきに至りて、御史ぎょし屠叔方としゅくほう奏して敬の墓を表しを立つ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……これで長らく埋もれていたわが家も、ふたたび漢家の系譜に記録せられ、いささか地下の祖先のまつりもできるようになりました。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、其なら何でも神座であつた様ですが、少くとも私どもの考へでは、単に神体が入れてあるだけではいけないので、其がホコラであり、宮殿であると感じられなければ、神座ではなかつたのです。
神楽(その一) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)