“祭祠”の読み方と例文
読み方割合
まつり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また神魂たまは骸と分かりては、なお清くきよかるいわれありとみえて、火の汚穢けがれをいみじくみ、その祭祠まつりをなすにも、けがれのありては、そのまつりを受けざるなり
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
高陵の地、父の墓のかたわらに、棺槨衣衾かんかくいきんの美を供えて、孫権はあつく葬った。歌舞音曲のまること月余、ただ祭祠まつりの鈴音と鳥の啼く音ばかりであった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長は、それに保護の兵をつけて、海西かいさい郡まで送って放ち、龍興の弟新五郎を立てるならば、後日、斎藤家の祭祠まつりを絶やさぬだけの地は与えようと約した。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)