“享”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
う96.0%
うく1.0%
ウ1.0%
うけ0.5%
きやう0.5%
と0.5%
まつり0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は諄々(じゆん/\)として説き聞かせました。が、お美乃は涙にひたり乍らも、頑固に頭を振つて、平次の言葉を享(う)け容れようともしません。
豪傑英雄は特(こと)に至粋のインスピレイションを享(うく)る者にてあれど、シイザルはシイザルにて、拿翁(ナポレオン)は拿翁たるが如く、至粋を享くる量は同じくとも、其英雄たるの質は本然に一任するのみ。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
兎も角、読者は僅かな音を媒介として、作者の思想と見ゆる者を二種以上享(ウ)くることが出来るのであるから、非常に重宝な方法といはねばならぬ。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この年四月十三日に詩壇の耆宿(きしゅく)を以て目せられていた館柳湾(たちりゅうわん)が目白台の邸に没した。年を享(うけ)ること八十三である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
士卒(しそつ)の(二四)次舍(じしや)・(二五)井竈(せいさう)・飮食(いんしよく)より、病(やまひ)を問(と)ひ醫藥(いやく)するにいたるまで、身(み)自(みづか)ら之(これ)を(二六)拊循(ふじゆん)し、悉(ことごと)く將軍(しやうぐん)の(二七)資粮(しりやう)を取(と)つて士卒(しそつ)に(二八)享(きやう)し、身(み)は士卒(しそつ)と粮食(りやうしよく)を平分(へいぶん)して
生来の倹約家(しまつや)だが、実際、僅の手間では、食って行くのが、関の山で、稀(たま)に活動か寄席へ出かけるより外、娯楽(たのしみ)は享(と)れ無い。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
また神魂(たま)は骸と分かりては、なお清く潔(きよ)かる謂(いわ)れありとみえて、火の汚穢(けがれ)をいみじく忌(い)み、その祭祠(まつり)をなすにも、汚(けがれ)のありては、その享(まつり)を受けざるなり
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)