“享楽”の読み方と例文
旧字:享樂
読み方割合
きょうらく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、鬼というものは元来我々人間よりも享楽きょうらく的に出来上った種族らしい。こぶ取りの話に出て来る鬼は一晩中踊りを踊っている。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
通つて来る二三人の家庭教師にかされてゐるが、実は父が家庭に於ける享楽きょうらく生活に手不足をきたすのを、父は極力嫌つたためでもあつた。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
よくまああれでやって行けると思えたが当人たちはそう云う面倒を享楽きょうらくしているもののごとく云わず語らず細やかな愛情が交されていた。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)