“享樂”のいろいろな読み方と例文
新字:享楽
読み方割合
きやうらく57.1%
きようらく28.6%
たの14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月のよく晴れた日の夕方、植木の世話も一段落で、錢形平次ぜにがたへいじしばらくの閑日月かんじつげつを、粉煙草をせゝりながら、享樂きやうらくして居る時でした。
死んだお喜代のお轉婆てんば振りを、憎みきれない——いやどつちかと言へば、それを享樂きようらくしてゐたらしい樣子が、苦笑をまぎらせた唇や、死骸を見やる痛々しい眼差しから
だから一般家庭の青年の誰もが享樂たのしむことのできる青年期の誇りに充ちた自由な輝かしい幸福は圭一郎には惠まれなかつた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)