“瘤”の読み方と例文
読み方割合
こぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「灰色のざらざらした者ではございますが、は小さくていつも笑ってゐるやう。頭には聖人のやうな立派なこぶが三つございます。」
月夜のけだもの (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それから中一年置いて、家康が多年目の上のこぶのように思った小山の城が落ちたが、それはもう勝頼のほろびる悲壮劇ひそうげきの序幕であった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
やがて、こぶみねのてッぺんにある、天狗てんぐ腰掛松こしかけまつの下にたった竹童ちくどうは、頓狂とんきょうな声をだしてキョロキョロあたりを見まわしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)