“障礙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうがい53.1%
しやうげ14.3%
しやうがい12.2%
しょうげ10.2%
さわり4.1%
しようげ4.1%
しようがい2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それだからどうぞ殿様に殉死を許して戴こうという願望がんもうは、何物の障礙しょうがいをもこうむらずにこの男の意志の全幅を領していたのである。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
我は進めり、わが導者はたえず岩に沿ひて障礙しやうげなき處をゆけり、そのさま身を女墻ひめがきに寄せつゝ城壁の上をゆく者に似たりき 四—六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私は母のお蔭で、東京大学に籍を置くまでになつたが、種々の障礙しやうがいのために半途で退学した。私は今其障礙を数へて、めめしい分疏いひわけをしたくは無い。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
正法には必ず障礙しょうげのあるもの、放屁を抑えようとして四苦八苦するのも未だ法を会得えとくすること遠きがゆえであり
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
けだし私どもにして、一たび宗教的反省をなしうる人となるならば、そこにはなんのこだわりも、わだかまりも、障礙さわりもないのです。げに菩薩の道こそ、無礙むげの一道です。なんのさわりもない白道です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
されども過ぎしその事よりは、為に宮が前途に一大障礙しようげあるひきたるべきを案じて、母はなかなか心穏こころおだやかならず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
だから色々の障礙しようがいがありますと言つた。
女占師の前にて (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)