“分疏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いひわけ44.0%
いいわけ40.0%
ぶんそ8.0%
ことわり4.0%
もうしわけ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄兵衞は自分が突然問を發した動機を明して、役目を離れた應對を求める分疏いひわけをしなくてはならぬやうに感じた。そこでかう云つた。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「折が悪いから何となく何だけれども、シカシ我慢しているも馬鹿気ている」ト種々さまざま分疏いいわけをして、文三はついに二階を降りた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
綯が温と虞候とを対決させると、虞候は盛んに温の汙行おこうを陳述して、自己は無罪と判決せられた。事は京師に聞えた。温は自ら長安に入って、要路に上書して分疏ぶんそした。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
残念ながら致方が無い、とちやんとお分疏ことわりを言うて、そして私は私の一分いちぶんを立ててから立派に縁を切りたいのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
実に分疏もうしわけがございません。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)