“もうしわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
申訳90.4%
申訣3.8%
分疏1.9%
弁解1.9%
申分1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始終望んでいましたこの山へ、あとを尋ねてのぼる事が、物に取紛とりまぎれているうちに、申訳もうしわけもない飛んだ身勝手な。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人間の道にあるまじき、人の預けた金をつかい、預かった覚えはないと云ったのは重々じゅう/″\申訳もうしわけがないが、只今早速御返金に及ぶから
「それじゃ、おれはどうすればいいんだ。おれはあけみさんを愛している。君には申訳もうしわけない。申訳ないが、この愛情はどうすることもできないんだ」
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
例せば甲武信岳の如きは、これまで古生層の山として記載された申訳もうしわけに、頂上附近にわずばかりの古生層の岩片を戴いた花崗岩の山である。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
毎度説明が脱線致しまして申訳もうしわけありませぬが、これは正木博士の「心理遺伝」を逆に証明する実例で御座いますから、特に申添えました次第で御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……が、お前はそれに就いては全然沈黙を守っており、これまではほんの申訣もうしわけのように書いてよこした端書はがきの便りさえそのとききり書いてよこさなくなってしまった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そこで一首がしっとりと充実して決して申訣もうしわけ余所余所よそよそしさというものが無い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
勅使の歌が形式的申訣もうしわけ的なので家持の歌も幾分そういうところがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
実に分疏もうしわけがございません。わたくしはお照殿にお近づきになりたいと、先方へ申し込んで、先方からも委細承知したという返事があって参ったのでございます。その席へ立派にお化粧をして茶を運んで出て、暫時わたくしの前にすわっていて、時候の挨拶あいさつをいたしたのは、かねて申し上げたとおりの美しい女でございました。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
貴君あなたは私の恩人だ、これはあいすまんことをした弁解もうしわけがない」
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
旗男もさっきから、そのことを心配していたのだ。早く帰らないと申分もうしわけない。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)