申訣もうしわけ)” の例文
勅使の歌が形式的申訣もうしわけ的なので家持の歌も幾分そういうところがある。併し勅使の歌がまずいので、家持の歌が目立つのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
……が、お前はそれに就いては全然沈黙を守っており、これまではほんの申訣もうしわけのように書いてよこした端書はがきの便りさえそのとききり書いてよこさなくなってしまった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そこで一首がしっとりと充実して決して申訣もうしわけ余所余所よそよそしさというものが無い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)