“申刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ななつ46.9%
なゝつ46.9%
なゝつどき2.0%
さるのこく2.0%
ななつどき2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて申刻ななつ少し前、この化物屋敷の興行元、とどろき権三ごんざは黒羽二重の紋付に、長いのを一本落して、蘭塔場の舞台にツイと出ました。
その日も晝頃から始まつて、申刻なゝつ前にはかなり草臥くたびれましたが、近頃油の乘つて來た新助は、なか/\止さうと言ふことを言ひません。
知られる樣になる斯の如くして馴染なじみが出來るとくづを買求かひもとめらるゝなりさうさへすると先々で何時いつものくづ屋さんがきたから最早申刻なゝつどきならん夕膳ゆふぜんの支度を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「半刻ともなりません、申刻さるのこく少し前で、お粂が稽古事から歸つて、二階へ上がると間もなく、大きな音がしたんで、吃驚して二三人飛んで來ると此有樣です」
昼御番は、老中若年寄の登城前に出頭し、夕御番というのはつまり当直で、申刻ななつどきに出仕して朝請取御番が来るまで城中に詰め切るのである。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)