“馴染”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なじみ68.9%
なじ29.3%
なじん0.4%
なず0.4%
なぢみ0.4%
なじま0.2%
なじむ0.2%
なれそ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“馴染”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
今度来た玄関の書生は馴染なじみが薄いから、巻莨まきたばこの吸殻沢山な火鉢をしきりに突着けられても、興に乗る話も出ず。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百人一首でおさ馴染なじみ業平なりひらの冠に著けた鍋取なべとりによく似た物を黒革作りで高帽の一側に著けあり。
ざくろの花のような色の赤貝の身だの、二本の銀色の地色に竪縞たてじまのあるさよりだのに、子供は馴染なじむようになった。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ふとしたことから馴染なじんだ客に、つとめを離れて惹かれて、ひそかにこの足留稲荷へ願をかけた一夜妻もあったであろう……。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
金でお詫が出来るなら、何うかして拵えて上げたいが、馴染なじんで来るお客は無し、困ったものと心配して居なますから、主の為なら仕方がないから井桁伊勢屋から来る客をお取留めなましと、わちきが花魁に勧めたのざますのサ、前から取ってるの何んのって
畳を蹴立けたてゝ挨拶もせず出てき掛ると、見兼て其所そこへ出ましたのはお八重という女郎、其の時分だから検査と云うことがないから梅毒かさで鼻の障子がなくなって、店へも出られないので流し元を働いておりましたが子供の時分から此のうちにおりますので、馴染なじんでは居るし、人情ですから駈出して来て、
電車の音のする所で月をるのは何だかおかしい気がすると、この間から海辺に馴染なずんだ千代子が評した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「二三度こわしちゃ結い、壊しちゃ結いしないといけないのよ。毛が馴染なずまなくって」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十年余り前に靜と鏡子が渋谷でしん世帯を持つた頃に逢つたり逢はない昔馴染なぢみ小原をはらも来て居た。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
今朝けさ立つと云ふ処であつたのが、馴染なぢみになつためいや、従妹いとこに引とめられてしまつて、汽車に乗つたのはかれこれ晩の六時すぎでもあつたであらう、よるせいか乗客は割合に少ない
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
真逆当りは仕ませんけれど既に店番が藻西を見たと云い其上つれて居た犬は藻西の外の者へは馴染なじまぬとも云たのでしょうそれこれや考えて見ると藻西と云う方がうしても近いかと思われます、つまり藻西はなんでしょう随分智慧のく男で
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
珠運しゅうんも思いがけなく色々の始末に七日余り逗留とうりゅうして、馴染なじむにつけ亭主ていしゅ頼もしく、おたつ可愛かわゆ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それより段々馴染なじむにつけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
國「誠にお恥かしい事でございますが、若気のあやまり、此の源さまと馴染なれそめた所から、源さまは御勘当になりまして、き所のないようにしたはみんわたしゆえと思い、悪いこととは知りながらお屋敷を逃出し、源さまと手を取り合い、日頃無沙汰を致した兄の所に頼り、今ではこうやって厄介になって居りまする」