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馴染
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なず
ふりがな文庫
“
馴染
(
なず
)” の例文
何時緑をとったか分らないような一本の松が、息苦しそうに
蒼黒
(
あおぐろ
)
い葉を垣根の
傍
(
そば
)
に茂らしている
外
(
ほか
)
に、木らしい木は
殆
(
ほとん
)
どなかった。
箒
(
ほうき
)
に
馴染
(
なず
)
まない地面は小石
交
(
まじ
)
りに
凸凹
(
でこぼこ
)
していた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「二三度
壊
(
こわ
)
しちゃ結い、壊しちゃ結いしないといけないのよ。毛が
馴染
(
なず
)
まなくって」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
電車の音のする所で月を
看
(
み
)
るのは何だかおかしい気がすると、この間から海辺に
馴染
(
なず
)
んだ千代子が評した。僕は
先刻
(
さっき
)
の
籐椅子
(
といす
)
の上に腰をおろして
団扇
(
うちわ
)
を使っていた。
作
(
さく
)
が下から二度ばかり上って来た。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“馴染”で始まる語句
馴染客
馴染甲斐
馴染効
馴染深
馴染帳