“蒼黒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおぐろ86.3%
あをぐろ11.8%
アヲグロ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三輛目の三等客車の窓から、思い切り首をさしのべて五、六人の見送りの人たちへおろおろ会釈している蒼黒(あおぐろ)い顔がひとつ見えた。
列車 (新字新仮名) / 太宰治(著)
背景に船(ふね)と檣(ほばしら)と帆(ほ)を大きく描(か)いて、其余(あま)つた所に、際立(きはだ)つて花やかな空(そら)の雲(くも)と、蒼黒(あをぐろ)い水(みづ)の色をあらはした前(まへ)に、裸体(らたい)の労働者が四五人ゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
闇(クラ)い空間は、明りのやうなものを漂(タダヨハ)してゐた。併(シカ)し其は、蒼黒(アヲグロ)い靄(モヤ)の如く、たなびくものであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)