“蒼褪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおざ84.4%
あおざめ6.7%
あをざ6.7%
あを2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人八郎兵衛と番頭、度を失って挨拶も忘れたものか、蒼褪あおざめた顔色も空虚うつろに端近の唐金から手焙てあぶりを心もち押し出したばかり——。
Mはやや静まりかけた頭で学生の怪しい行動を考えていたところで、蒲団の端をさっとくられた。そこには学生の蒼褪あおざめきつった顔があった。
死体を喫う学生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
先刻さつきのあの爐の傍で——顫へながら、むか/\しながら、そしてすつかり蒼褪あをざめて、すさんで、雨風に叩きつけられた自分の姿を意識しながら。
だが翌日、蒼褪あをざめたあらはな『飢』が、私にやつて來た。