“あおざめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒼褪50.0%
蒼白33.3%
青鮫16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはあるいは私の幻覚であったかもしれぬが、その蒼褪あおざめた顔の凄さといったら、その当時始終しじゅう眼先めさきにちらついていて、仕方が無かったが、全く怖い目に会ったのであった。
青銅鬼 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
このあかりで、貞造の顔は、活きてまなこを開いたかと、蒼白あおざめた鼻も見えたが、松明たいまつのようにひらひらと燃え上る、夫人の裾の手拭を、炎ながら引掴ひッつかんで、土間へ叩き出した早瀬が、一大事の声を絞って
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大浪おおなみ、いかずち、白滝、青鮫あおざめなど、いずれも一癖ありげな名前をつけて、里の牛飼、山家やまが柴男しばおとこ、または上方かみがたから落ちて来た本職の角力取りなど、四十八手しじゅうはってに皮をすりむき骨を砕き
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)