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蒼白
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あおざめ
ふりがな文庫
“
蒼白
(
あおざめ
)” の例文
平田は驚くほど
蒼白
(
あおざめ
)
た顔をして、「遅くなッた、遅くなッた」と、
独語
(
ひとりごと
)
のように言ッて、忙がしそうに歩き出した。足には上草履を忘れていた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
この
明
(
あかり
)
で、貞造の顔は、活きて
眼
(
まなこ
)
を開いたかと、
蒼白
(
あおざめ
)
た鼻も見えたが、
松明
(
たいまつ
)
のようにひらひらと燃え上る、夫人の裾の手拭を、炎ながら
引掴
(
ひッつか
)
んで、土間へ叩き出した早瀬が、一大事の声を絞って
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吉里は用事をつけてここ十日ばかり店を
退
(
ひ
)
いているのである。病気ではないが、頬に
痩
(
や
)
せが見えるのに、
化粧
(
みじまい
)
をしないので、顔の生地は荒れ色は
蒼白
(
あおざめ
)
ている。髪も
櫛巻
(
くしま
)
きにして
巾
(
きれ
)
も掛けずにいる。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
“蒼白(蒼白色)”の解説
蒼白色(そうはく-しょく)は色の一つ。青白(あおじろ)とも。JIS慣用色名には含まれない。同名で2系統の色がある。
(出典:Wikipedia)
蒼
漢検準1級
部首:⾋
13画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“蒼白”で始まる語句
蒼白化
蒼白顏
蒼白痩削