“櫛巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:櫛卷
読み方割合
くしまき70.5%
くしま29.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時々、内儀(かみ)さんは櫛巻(くしまき)にした病人らしい頭をすこし擡(もた)げて、種々雑多な物音、町を通る人の話声、遠い電車の響までも聞いた。
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
櫛巻(くしまき)に結って、黒縮緬の紋着(もんつき)の羽織を撫肩(なでがた)にぞろりと着て、痩(や)せた片手を、力のない襟に挿して、そうやって、引上げた褄(つま)を圧(おさ)えるように
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母は枕もとの看護婦に、後(あと)の手当をして貰いながら、昨夜(ゆうべ)父が云った通り、絶えず白い括(くく)り枕の上に、櫛巻(くしま)きの頭を動かしていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その様子を見るとまた身体(からだ)でも良くないと思われて、真白い顔が少し面窶(おもやつ)れがして、櫛巻(くしま)きに結(い)った頭髪(あたま)がほっそりとして見える。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)