“撫肩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なでがた90.0%
なでかた7.5%
なぜかた2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亞麻色あまいろ薔薇ばらの花、華車きやしや撫肩なでがたにひつかけた格魯謨色クロオムいろの輕い塵除ちりよけのやうな亞麻色あまいろよりも強いと見える、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
撫肩なでかたの優しい上へ、笠の紐ゆるく、べにのような唇をつけて、横顔で振向ふりむいたが、すずしい目許めもとえみを浮べて
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大きなる潰島田つぶししまだに紫色の結綿ゆいわたかけ、まだ肩揚かたあげつけし浴衣ゆかた撫肩なぜかたほつそりとして小づくりなれば十四、五にも見えたり。
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)