“牝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めす73.7%
21.1%
めん1.8%
おんな1.8%
ハダ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おすめすと」ふたりの雇い人がいた。新しい雇い人がやって来る時には、ジルノルマン氏は新たに洗礼名をつけてやるのを常とした。
それこそ本当の獅子が獅子の乳へでも狂い寄るように、お綱のたもとがほころびるほど、両方から、むしゃぶりついてきたのである。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜半よなかになると風が轟と來て、そら氣味が惡いのなんのツて、梟のめんたがキヤ、キヤ、キヤアちうて啼きよるしなア。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
おとこの猿、おんなの猿、子を抱いた猿、老いたる猿——猿の数は千にも余るであろうか、ことごとく地にひざまずき、王なる卯ノ丸の真似まねをして、胸に両手を合せていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二歳ふたつ年齡としから十六歳じふろくになるまで何度見たか知れないこの海を、わたしは畢竟ウヂケデ空虚ボヤラと見て居たのだ。そこの表情には春、雪解けの野原で銀色の草の若芽モエを喰ふ牛のハダ柔和ヤヤシミがある。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)