“年齡”のいろいろな読み方と例文
新字:年齢
読み方割合
とし63.9%
ねんれい19.4%
としごろ8.3%
おとし2.8%
としのころ2.8%
としは2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老爺は六尺に近い大男で、此年齡としになつても腰も屈らず、無病息災、頭顱あたまが美事に禿げてゐて、赤銅色の顏に、左の眼がつぶれてゐた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼等かれら年齡ねんれいおうじて三にんにんたがひきながら垣根かきねそばつじかどつててはおもしたとき其處そこ此處ここらとうつつてあるくのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わしも、いまおもへば、そもじとおなほど年齡としごろ嫁入よめいって、そもじをまうけました。まんでへば、うぢゃ、あのパリス殿どのがそもじを内室うちかたにしたいといの。
乳母 はい/\、ぞんじてをりますとも、ぢゃうさまの年齡おとしなら、何時間なんじかんふことまで。
かけあげなと言れてハイと答へなし勝手口かつてぐちより立出るは娘なる年齡としのころまだ十七か十八こうまつの常磐のいろふかき緑の髮は油氣あぶらけも拔れどぬけ天然てんねん美貌びばうは彌生の花にも増り又中秋なかあき新月にひづきにもおとらぬ程なる一個の佳人かじん身にはたへなる針目衣はりめぎぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吠面ほえづらさかいて、泣偶人なきにんぎゃうめ、幸福しあはせをば幸福しあはせともおもひをらいで、「嫁入よめいりはせぬ」の、「こひらぬ」の、「まだ年齡としはがゆかぬ」の、「ゆるしてくだされい」の、とぬかしをる。