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年齡
読み方 | 割合 |
とし | 63.9% |
ねんれい | 19.4% |
としごろ | 8.3% |
おとし | 2.8% |
としのころ | 2.8% |
としは | 2.8% |
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老爺は六尺に近い大男で、此
年齡になつても腰も屈らず、無病息災、
頭顱が美事に禿げてゐて、赤銅色の顏に、左の眼が
盲れてゐた。
彼等は
其の
年齡に
應じて三
人五
人と
互に
手を
曳きながら
垣根の
側や
辻の
角に
立つて
居ては
思ひ
出した
時に
其處ら
此處らと
移つて
歩くのである。
わしも、
今思へば、そもじと
同じ
程の
年齡に
嫁入って、そもじを
生けました。
摘まんで
言へば、
斯うぢゃ、あのパリス
殿がそもじを
内室にしたいといの。
乳母 はい/\、
存じてをりますとも、
孃さまの
年齡なら、
何時間と
言ふことまで。
掛て
上なと言れてハイと答へなし
勝手口より立出るは娘なる
可し
年齡まだ十七か十八
公松の常磐の
色深き緑の髮は
油氣も拔れど
脱ぬ
天然の
美貌は彌生の花にも増り又
中秋の
新月にも
劣ぬ程なる一個の
佳人身には
栲なる
針目衣を
吠面さかいて、
泣偶人め、
幸福をば
幸福とも
思ひをらいで、「
嫁入はせぬ」の、「
戀は
知らぬ」の、「まだ
年齡がゆかぬ」の、「
赦して
下されい」の、と
吐しをる。