“中秋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうしゅう75.0%
なかあき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空には中秋ちゅうしゅうの月がえて、氷のような月光が独り地上を照らしている。ここに考えることは人生への或る涙ぐましい思慕の情と、或るやるせない寂寥せきりょうとである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
四十歳ぐらいの主人がにこにこしながらはいって来て、今夜は中秋ちゅうしゅうであるから皆さんを招待したいという。私たちは勿論承知して、今夜の宴に招かれることになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かけあげなと言れてハイと答へなし勝手口かつてぐちより立出るは娘なる年齡としのころまだ十七か十八こうまつの常磐のいろふかき緑の髮は油氣あぶらけも拔れどぬけ天然てんねん美貌びばうは彌生の花にも増り又中秋なかあき新月にひづきにもおとらぬ程なる一個の佳人かじん身にはたへなる針目衣はりめぎぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)