“勝手口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつてぐち46.2%
かってぐち46.2%
あがりぐち7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つちうへらばつてゐる書類しよるゐ一纏ひとまとめにして、文庫ぶんこなかれて、しもどろよごれたまゝ宗助そうすけ勝手口かつてぐちまでつてた。腰障子こししやうじけて、きよ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これは帽子もかむらず勝手口かってぐちの傍で草でもむしっているような恰好をすれば、郵便配達夫は何の疑いもなく郵便物を私に手渡して呉れます。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
表も雨戸が閉っているし、脇の勝手口あがりぐちへゆく木戸にもかぎが掛っていた。道のまん中へ出て見あげたが、二階も戸が閉っていて、客のいるらしいけはいもなく、しんかんと寝しずまっていた。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)