“勝手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かって52.3%
かつて43.9%
がって1.9%
かちて0.9%
かちで0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、だれかていぬかと四辺あたりまわしますと、勝手かってもとのところで、まだわかおんなが、しろぬぐいをかぶってはたらいていました。
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
A 馬鹿ばかつちやいかん。統計とうけい神聖しんせいだ。勝手かつて算出さんしゆつしてたまるもんか。それよりかきみおれ今度こんど年賀状ねんがじやう趣向しゆかうせてやらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
それでもあとから後からと向うでひと勝手がってに現われて来るので、彼は正気でありながら、何かに魅入られたのではなかろうかと云う疑さえ起した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見物人の同情は、矢張り例の如く勝手かちての上に集まつてゐる。
弾丸たまちるあられの中とても、雪波立てたる風とても、厭うことなき鉄の靴、勝手かちでに進む我が心
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)