“趣向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅこう45.5%
しゆかう31.8%
しゆこう6.8%
コノ6.8%
この4.5%
アイデア4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるのこと、まち菓子屋かしやから使つかいがきて、みせ看板かんばんえるから、ひとつ趣向しゅこうらして、いいものをいてくれとたのまれたのです。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
A 馬鹿ばかつちやいかん。統計とうけい神聖しんせいだ。勝手かつて算出さんしゆつしてたまるもんか。それよりかきみおれ今度こんど年賀状ねんがじやう趣向しゆかうせてやらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
かういふうたになると、さきはなし調子ちようしでいふと、あるひ趣向しゆこうをもつていつたうただとおもふかたがあるかもれません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
新しい奈良の都の住人は、まださうした官吏としての、華奢な服裝を趣向コノむまでに到つて居なかつた頃、姫の若い父は、近代の時世裝に思ひを凝して居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
新しい奈良の都の住民は、まだかうした官吏としての豪華な服装を趣向このむまでに到つて居ない頃、若い姫の父は、近代の時装に思ひを凝して居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「しかし、その方法となると、相変らず新しい趣向アイデアではない。十年一日のごとくに、犯人は糸を使っているんだよ。ところで、僕の考えていることを実験してみるかな」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)