“しゅこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シュコウ
語句割合
酒肴50.8%
首肯25.1%
趣向11.2%
手工3.9%
手交2.8%
珠光1.7%
主公1.1%
朱皓0.6%
主侯0.6%
手巧0.6%
株杭0.6%
殊効0.6%
種好0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、それとね姉さん。ちっとばかり酒肴しゅこうを仕込んで来ましたから、今日は近所の衆にも、ようっくお礼を申したいと思ってさ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雲仙がその景観において、山岳中の首位にされることの当然さを、一たび普賢の絶頂に立ったものは、たれでも首肯しゅこうするであろう。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
これからさきを聞くと、せっかくの趣向しゅこうこわれる。ようやく仙人になりかけたところを、誰か来て羽衣はごろもを帰せ帰せと催促さいそくするような気がする。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょうどその時分じぶん、いちばんちいさいえいちゃんが学校がっこうがりました。そして学校がっこう手工しゅこうにはさみがいることになりました。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゴンゴラ総指揮官は、ついに白紙命令書百枚を金博士に手交しゅこうして、博士の手腕に大いに期待するところがあった。
奈良は常子の悪口通り引っ込み思案が勝っていて活動的でない所為せいか、茶の湯がこゝでみなもとを発しました。利休の先生が紹鴎しょうおう、紹鴎の先生が珠光しゅこう、その珠光が当地で茶道さどうを開いたのでございます。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
再び城に帰らんとして武田軍にとらえられ、城に向かい、援軍きたらぬと告げよと命ぜられ、送られて城下に至った時、城を仰いで大声に主公しゅこうの大軍すでに出発したれば来援らいえん三日をでぬであろう
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
朱皓しゅこうのほうには、窄融さくゆうだの劉繇りゅうようなどという豪族が尻押しについたので、玄はたちまち敗戦に陥り、南昌の城から追いだされてしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
事実、中央からは、漢朝の辞令をおびた朱皓しゅこうというものが、公然任地へ向ってきたが、もう先に、べつな太守がきて坐っているため、城内へ入ることができなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慌てふためきながら君公の乗物近くへ駈け戻っていったかと見ると、ぴたりと駕籠がとまって、倉皇そうこうとしながら道中駕籠の中から降り立ったのは、一見して大藩の太守と覚しき主侯しゅこうです。
捨てた父母は何者か知らぬが、巳代吉が唖ながら心霊しんれい手巧しゅこう職人風のイナセな容子を見れば、祖父母の何者かが想像されぬでもない。巳代吉は三歳みっつまでは口をきいた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
こう云う矢端やさきには得て疑心も起りたがる。縄麻じょうま蛇相じゃそうも生じたがる、株杭しゅこう人想にんそうの起りたがる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
この至誠殉法の一語は、民会にさとす百万言よりも彼らの叛意を翻すに殊効しゅこうがあったろうと思う。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
三界六道さんがいろくどうの教主、十方最勝じっぽうさいしょう光明無量こうみょうむりょう三学無碍さんがくむげ億億衆生引導おくおくしゅじょういんどう能化のうげ南無大慈大悲なむだいじだいひ釈迦牟尼如来しゃかむににょらいも、三十二そう八十種好しゅこう御姿おすがたは、時代ごとにいろいろ御変りになった。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)