“来援”の読み方と例文
読み方割合
らいえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに、この春には、大挙して、毛利家の水軍が、舳艫じくろ相啣あいふくんで来援らいえんにまいると、正しく我へ誓紙を入れて約束していることだ。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
再び城に帰らんとして武田軍にとらえられ、城に向かい、援軍きたらぬと告げよと命ぜられ、送られて城下に至った時、城を仰いで大声に主公しゅこうの大軍すでに出発したれば来援らいえん三日をでぬであろう
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
申しあげ、おそくもひるごろには、都を離れよう。——助家の早打ちと行きちがうやもしれぬ。——で、そちは住吉へ駈け、もし熊野水軍の来援らいえんがわかったなら、すぐ西国街道の途中へそれを
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)