“舳艫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じくろ90.5%
ともえ4.8%
ぢくろ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうなった以上、どのみち、舟を戻して興を新たにするよりほかはないでしょう——言わず語らず舳艫じくろはしめやかにめぐらされました。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ただし海からやや遠い農村であるだけに、ここではもう舳艫ともえという語が誤って伝わるのみで、みろくの船ということはすでに忘れられているようである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この中庭には舟に帆掛けて入るべけれど、舳艫ぢくろめぐらさんことはかたかるべし。