“来客”のいろいろな読み方と例文
旧字:來客
読み方(ふりがな)割合
らいきゃく54.5%
らいかく36.4%
きゃく9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生憎あいにく前日来の雨で、到底来者きてはあるまいと思うて居ると、それでもかさをさして夕刻ゆうこくから十数人の来客らいきゃく
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
もし、来客らいきゃくのことばに、まちがいがなければ、竹夫たけおは、自分じぶんあたまをうたがわねばなりません。
ひすいの玉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それはかく不意ふい来客らいきゃくとしては五六十にんはなかなかの大人数おおにんずうでございます。
ただ特別なる場合、たとえば来客らいきゃくとか病気とかの時のごときには、明らかなる意思を立てて遂行すいこうするも必要だが、たいていの場合にはどちらでも差支えないことが多い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
かまびずしくきこえている、あつ真昼過まひるすぎのことであったともうします——やかた内部うちっていたような不時ふじ来客らいきゃく
門でも裏でも取ってつけない挨拶をされた先刻さっきの今なり、来客らいかくの目覚しさ、それにもこれにも、気臆きおくれがして、思わず花壇の前に立留まると、うなじからつまさきまで
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
或日、老僕ろうぼく、先生の家に至りしに、二三の来客らいかくありて、座敷ざしきの真中に摺鉢すりばちいわしのぬたをり、かたわらに貧乏徳利びんぼうとくり二ツ三ツありたりとて、おおいにその真率しんそつに驚き、帰りて家人かじんげたることあり。
江戸には雪のふらざる年もあれば、初雪はことさらに美賞びしやうし、雪見のふね哥妓かぎたづさへ、雪のちや賓客ひんかくまねき、青楼せいろうは雪を居続ゐつゞけなかだちとなし、酒亭しゆていは雪を来客らいかく嘉瑞かずゐとなす。
「唯今は御使で、ことにお車をお遣わしで恐縮にごわります。実はな、ちょと私用で外出をいたしおりましたが、俗にかの、虫が知らせるとか申すような儀で、何か、心急ぎ、帰宅いたしますると、門口に車がごわりまして、来客らいかくかと存じましたれば、いや、」と、額を撫でて笑うのに前歯が露出あらわ
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私という不意の新しい来客きゃくがあったためにどこかでしばらく遠慮していたらしい気色けはいであった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)