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来客
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らいかく
ふりがな文庫
“
来客
(
らいかく
)” の例文
旧字:
來客
来客
(
らいかく
)
の目覚しさ、それにもこれにも、
気臆
(
きおく
)
れがして、思わず花壇の前に立留まると、
頸
(
うなじ
)
から
爪
(
つま
)
さきまで、
木
(
こ
)
の葉も遮らず
赫
(
かっ
)
として
日光
(
ひ
)
が
射
(
さ
)
した。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
例へば食事時分に
来客
(
らいかく
)
のありし時など、何も来客に食事を与ふる義務なし、自分だけ飯を喰つて用件を聴けば足れり。
警戒すべき日本
(新字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
江戸には雪の
降
(
ふら
)
ざる年もあれば、初雪はことさらに
美賞
(
びしやう
)
し、雪見の
船
(
ふね
)
に
哥妓
(
かぎ
)
を
携
(
たづさ
)
へ、雪の
茶
(
ちや
)
の
湯
(
ゆ
)
に
賓客
(
ひんかく
)
を
招
(
まね
)
き、
青楼
(
せいろう
)
は雪を
居続
(
ゐつゞけ
)
の
媒
(
なかだち
)
となし、
酒亭
(
しゆてい
)
は雪を
来客
(
らいかく
)
の
嘉瑞
(
かずゐ
)
となす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
或日、
老僕
(
ろうぼく
)
、先生の家に至りしに、二三の
来客
(
らいかく
)
ありて、
座敷
(
ざしき
)
の真中に
摺鉢
(
すりばち
)
に
鰯
(
いわし
)
のぬたを
盛
(
も
)
り、
側
(
かたわ
)
らに
貧乏徳利
(
びんぼうとくり
)
二ツ三ツありたりとて、
大
(
おおい
)
にその
真率
(
しんそつ
)
に驚き、帰りて
家人
(
かじん
)
に
告
(
つ
)
げたることあり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
実はな、ちょと私用で外出をいたしおりましたが、俗にかの、虫が知らせるとか申すような儀で、何か、心急ぎ、帰宅いたしますると、門口に車がごわりまして、
来客
(
らいかく
)
かと存じましたれば、いや
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“来”で始まる語句
来
来年
来迎
来世
来賓
来合
来春
来給
来訪
来歴