“媒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかだち75.9%
なかうど5.6%
なかだ5.6%
なこうど5.6%
なか3.7%
1.9%
めあ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから、この指環は、いつも私の志気を鼓舞し、勇気を増すのなかだちとなりまして、私の為にはこの上もなき励まし手なのでございます。
こわれ指環 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
おまへの妹は黄昏色たそがれいろの髮を垂れて、水のほとりに愁へてゐる、亂倫らんりんまじはりを敢てするおまへたち、なんぞ願があるのかい、なかうどをして上げようか。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
いや、深く考えてみると、悪いのは、そなたでも呂布でもなかった。この董卓がおろかだった。——貂蝉、わしがなかだちして、そなたを
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孫はふとその気になって自分の境遇のことも考えずに、とうとうなこうどをする婆さんに頼んで結婚を申しこんだ。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
何しろ男子禁制の大奥の女人たちには、ここの杉戸をなかに、小姓の手へ触るぐらいなことが最大な愉しい機会だったらしい。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が顔はブルドッグのように獰猛どうもうで、美しい縹緻ひょうちの金魚をけてまずその獰猛を取り除くことが肝腎かんじんだった。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「え。犬千代どのから、因幡守様へ——。寧子と藤吉郎どのとをめあわせてと、お頼みなされたというのでござりますか」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)