“媒介者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばいかいしゃ50.0%
なかうど33.3%
なこうど16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細君の選択には往々おうおうにして媒介者ばいかいしゃの言に一任し、しかして結婚の式を挙げたのち、始めて両者の気象きしょうの合わぬことを発見し、離婚する場合がはなはだ多い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
吉野と肩を並べて歩みを運ぶ靜子の心は、言ふ許りなく動悸ときめいてゐた。家には媒介者なかうどが來てゐる。松原との縁談は靜子の絶對に好まぬ所だ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
昆虫は花の媒介者なこうどだ。蠅も、胡蜂も、蜜蜂も、土蜂も、甲虫も、蟻も、皆雄蕋の花粉を柱頭に運んでやる助太刀をする。虫は皆な、花冠の底にある蜜に誘はれて、花の中に潜り込む。