“患者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんじゃ65.5%
くわんじや31.0%
クランケ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄汚うすよごれている。入口の階段に患者かんじゃが灰色にうずくまったりしている。そんなことが一層この橋の感じをしょんぼりさせているのだろう。
馬地獄 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
下宿げしゆくには書物しよもつたゞさつ『千八百八十一年度ねんどヴインナ大學病院だいがくびやうゐん最近さいきん處方しよはう』とだいするもので、かれ患者くわんじやところときにはかなられをたづさへる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それゆえ、所謂大魯迅の文芸の功績は、どんなものであったか何も知らない。しかし、ただ一つ確実に知っているのは、彼が、支那に於ける最初の文明の患者クランケだったという事である。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)