“胼胝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たこ86.2%
だこ6.9%
あかぎれ3.4%
まめ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
休日にもまだ炭のや器械油の附いてゐる、胼胝たこの出来た手が鳴る。これが本当のおなぐさみだ。一週間の、残酷な日傭稼ひようかせぎの苦も忘れられる。
防火栓 (新字旧仮名) / ゲオルヒ・ヒルシュフェルド(著)
髪はめっきり白くなり、すわり胼胝だこは豆のように堅く、腰は腐ってしまいそうに重かった。朝寝のまくらもとに煙草盆たばこぼんを引きよせて、寝そべりながら一服やるような癖もついた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
寒いって胼胝あかぎれだらけな足を上げて、たって居てかゝとをあぶるので、旦那はすっかり怒って仕舞って早々そう/\いとまになりました、実に女だけは江戸に限ります
「半蔵さん、わたしはもう胼胝まめをこしらえてしまった。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)